看護師として働く上で、重要な業務になる申し送りですが、「難しい」「面倒だ」という印象を持つ人も多いでしょう。
しかし、申し送りには大切な意味があります。それは、病院が24時間稼働していることで、日勤から夜勤へ、夜勤から日勤の後任者へ、患者さんの様子や病院で起こった出来事など、伝えるべき情報を伝達していくためです。
申し送りが不十分だった場合、医療ミスの原因となる処置漏れや薬の投与ミスが起こることもあるので、注意して行いたい大切な業務の一つでもあります。
申し送りをする際に気を付けたいのが、声の音量です。大きく、相手に聞こえやすい声でテキパキと要点を伝えましょう。早口すぎるのもNGです。当たり前のようなことですが、聞き返されることで時間を無駄にしないためにも大事なことなのです。
また、申し送りをスムーズに行うためにも、勤務中に起きたことを簡潔にメモに書き残し、準備しておくことが大切。自分で書き残したメモが、いつ起こったことなのかわかりやすいように時間を入れたり、時系列をわかりやすく書いておきましょう。
数値を確実にメモすることも重要です。使用した薬の量など、曖昧に記録することをしないよう数字にこだわって書きましょう。
看護師にとって自分が病院にいなかった時間に何が起こっていたのかを知る大切な手がかりになる申し送り。パソコンやタブレットを使用したり、自分にあったやり方を取り入れたりなど、コツを押さえて臨んでみてください。