看護師にとって大切なチーム連携

なぜ、看護師にはチーム連携が大切だと言われるのかというと、看護を行う病院や施設では、患者さんや利用者の方が24時間います。そのため、看護師は複数の患者さんや利用者の方の観察や看護に付きっ切りになりがちです。そんな状況のなかで、一人の看護師が最後まで責任をもって一人の患者さんを見届ける…なんてことは、あまりに現実的ではありません。ほとんどの病院や施設では、看護師を交代制で勤務させて連携を取っています。そのため、病院や施設に勤務する看護師同士、また多職種同士でチームとしてうまく連携していくことが重要になるのです。

チームワークを円滑にするためには、職場の風通しを良くして話しやすい環境を作ることも大切です。自分が職場内で「年長者だ」「比較的先輩にあたる人物だ」と感じたならば、後輩が話しやすい先輩でいることを心がけることで良好な関係を築きやすいでしょう。また、後輩が先輩を怖がりすぎて大事な患者さんの容態の変化を伝えることができなかった…なんてことが起これば大変な医療ミスに繋がりかねません。もし自分が職場内で「まだまだ新人だ」と感じるのであれば、しっかりと先輩の動きをよく見て、心配なことがあったら早めに相談しましょう。

また、よいチームにするためにも最低限のマナーを心がけておくことも大切です。
「自分の仕事ができているからこれでいい」「自分の決められた業務はここまでだ」と自分で壁や限界をつくらず、自分のためにも、そして何より患者さんにより良い看護を提供できるよう、チームで連携していくことを意識していきましょう。